UK HARDCOREアーティスト紹介: Audiofreq (Orbit1)編
UK HARDCOREアーティスト紹介、第3回はオーストラリアのレジェンドハードコアトラックメイカーでありながらハードスタイラーとしても知られるAudiofreqです。
Audiofreqは現在の名義以前に、Orbit1としてAustralia With ForceやWarped Scienceなどのレーベルでリリースを行なっていました。作風としてはアタックが非常に強いキック、エナジティックで鋭いシンセリード、サンプリングのカットアップなどのギミックが豊富に仕込まれているのが特徴と言えるでしょう。これはAudiofreqになってからのハードスタイル系の楽曲においても近いものが見られたりします。
Audiofreq名義になってからはQ-Dance、Dirty Workzなどの大手ハードスタイルレーベルでのリリースや自身のレーベルであるAudiophetamineでの活動なども活発に行っており、最近のハードスタイル界のキーパーソンの一人と言えるアーティストとなりました。
Audiofreq名義に以降して数年の間はハードコア系の楽曲は発表していなかったのですが、2018年6月にDirty Workzのハードコア系のサブレーベルであるElectric FoxからリリースしたUKハードコアトラックであるInfiniteを発表しました。このことはハードコア界のレジェンドの復活ということもあり、各界隈に大きな反響を呼びました。またそれ以降、Audiofreq名義で再びUKハードコア系の楽曲を積極的に発表するようになり現在に至ります。*1かなり長い間を開けてハードコア界に復活したのですが、ハードスタイル的な要素を加えながらも在りし日のOrbit1そのままなサウンドなのはかなり感動ですね。
Audiofreq & Dave Revan - Infinite (Official Video)
音ゲーカルチャーと絡めたお話をするとDance Dance Revolutionに同じくAustralia With Forceから楽曲をリリースしていたMiloとの楽曲、Anti-MatterやREACH THE SKYのリミックスが収録されていますね。BPM200で流石にこれはUKハードコアではないですが、いつもの二人らしいバキバキなサウンドの楽曲になっています。ボス曲であることや楽曲のクオリティもあって割と音ゲー界隈でも話題になることが多い印象です。
オススメ楽曲
Rewind
Audiofreqになってからのハードコア系トラックの一つです。上で紹介したInfiniteとはまた違って、よりOrbit1時代の曲を思い出させてくれる雰囲気になっています。ハードスタイル要素も含み、現代的にアップデートされたOrbit1サウンドの復活といった感じで最高のトラックです。
Orbit2000
Orbit1時代の代表曲の一つです。Orbit1らしい細かいカットアップ、ブレイクビーツやサイバーチックな雰囲気はもちろんですが、サビのアッパーなメロディが印象的になっています。因みにブレイクのメロディはトランスの楽曲、Three Drives - Greece 2000という曲が元ネタです。
Stay With Me (Orbit1 Remix)
Infinity Recordings UKからリリースされたボーカルユニット、ANGEL EYEZの楽曲のリミックスです。*2Orbit1らしいエナジティックなリードシンセで奏でられるメロディが堪りません。10年以上前の楽曲なのに未だに色あせないものがあるかなと思います。ブレイクのギターも音色もOrbit1の曲でよく聴く音色だったりします。
また同じEPには収録されているMilo Remixも収録されています。こちらはトランシーなメロディやオールドスクール感のあるピアノ、ブレイクビーツが盛り込まれており、違った方向性の良曲となっています*3
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